書籍・雑誌

2008/06/13

『サイロンの光と影』 グイン・サーガ 121

もうテンポのよいグイン・サーガは期待できないのかなぁ。グインがサイロンに戻るという光の部分と、大方の読者の予想通り、シルビア姫の影の部分。栗本薫が書きたかったのは後者の影の部分なんだろうけれど、どうにも歯切れが悪い。

グイン・サーガを読み続けてきたグイン・サーガファンだからこそあえて書かせてもらいますが、この121巻がなくても話はわかるのではないでしょうか。120巻を読んで、まだ出ていないけれども次の122巻を読めば、ああ、グインがサイロンに戻ったんだなということもわかるし、シルビアに何が起こったのかも大体予想通り、122巻でその部分に触れられないわけがないし。

外伝を読んでいれば、シルビアに何らかの不幸が起きるのはわかっているので、そこから考えられるシルビアの運命を導き出せばいいわけで。もっともその「不幸」がオレが想像しているとおりのことなのかどうかはわかりませんけどね。

正直、大筋にほとんど影響のない話だと思いました。もう少しテンポを上げて欲しいものです。

それから、表紙の絵が誰だかわかりません。一体誰なんでしょう。あとがきでも触れられていなかったし。

サイロンの光と影 (ハヤカワ文庫 JA ク 1-121 グイン・サーガ 121)

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2008/06/03

『タイムトラベル・ロマンス』

タイムトラベル・ロマンス-時空をかける恋 物語への招待 (セリ・オーブ)』を読んだ。梶尾真治さんのエッセイ。紹介されている作品をほとんど読んでないなぁ。SF者と名乗のが恥ずかしい気がしてきた。

以下、『タイムトラベル・ロマンス』巻末「主要参考文献&鑑賞案内のリスト」より
☆が読んでない作品(本)、★が読んだことがあるはずの作品(本)。結構読んでません(汗

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2008/05/07

参考文献メモ 2008/05/07

再読を要する文献、これから読む文献、読みたい文献。

  • 榎原博之、中庭明子、竹村敏彦、横見宗樹、『インターネット・サービス・プロバイダの実証分析』、多賀出版、2006
インターネット・サービス・プロバイダの実証分析 (ソシオネットワーク戦略研究叢書)
榎原 博之 竹村 敏彦 中庭 明子 横見 宗樹
多賀出版
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  • 岡村久道、鈴木正朝、『これだけは知っておきたい個人情報保護』、日本経済新聞社、2005
これだけは知っておきたい個人情報保護
岡村 久道 鈴木 正朝
日本経済新聞社
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  • 夏井高人、新保史生、『個人情報保護条例と自治体の責務』、ぎょうせい、2007
個人情報保護条例と自治体の責務
夏井 高人/新保 史生
ぎょうせい
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  • 橋本誠志、『電子的個人データ保護の方法』、信山社、2007
電子的個人データ保護の方法 (Law&Society Debut Series No. 5)
橋本 誠志
信山社
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  • 林敏彦、『次世代インターネットの競争政策』、日本評論社、2007
次世代インターネットの競争政策
日本評論社
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2008/04/28

参考文献メモ 2008/04/28

再読を要する文献、これから読む文献、読みたい文献。

  • 堀部政男 編 『インターネット社会と法』(第2版)、新世社、2006
インターネット社会と法
堀部 政男
新世社
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  • 西村博之 『2ちゃんねるはなぜ潰れないのか』、扶桑社、2007
2ちゃんねるはなぜ潰れないのか? (扶桑社新書 14)
西村 博之
扶桑社
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  • 警察庁 『警察白書(平成18年版)』、ぎょうせい、2006

  • 岡村久道 『情報セキュリティの法律』、商事法務、2007
情報セキュリティの法律
岡村 久道
商事法務
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  • 芦部信喜 『憲法 第4版』、岩波書店、2007
憲法 第4版
憲法 第4版
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高橋 和之 芦部 信喜
岩波書店
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  • 谷脇康彦 『インターネットは誰のものか 崩れ始めたネット世界の秩序』、日経BP社、2007
インターネットは誰のものか 崩れ始めたネット世界の秩序
谷脇 康彦
日経BP社
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  • 土肥一史 『知的財産法入門 第10版』、中央経済社、2007
知的財産法入門 第10版
土肥 一史
中央経済社
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  • 渡邊卓也 『電脳空間における刑事的規制』、成文社、2006
電脳空間における刑事的規制
渡邊 卓也
成文堂
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  • 小倉一志 『サイバースペースと表現の自由』、尚学社、2007
サイバースペースと表現の自由
尚学社
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  • 名和小太郎 『個人データ保護 イノベーションによるプライバシー像の変容』、みすず書房、2008
個人データ保護―イノベーションによるプライバシー像の変容
名和 小太郎
みすず書房
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  • 梅田望夫 『ウェブ進化論』、ちくま新書、2006
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
梅田 望夫
筑摩書房
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  • 坂村健 『ユビキタスでつくる情報社会基盤』、東京大学出版会、2006
ユビキタスでつくる情報社会基盤
東京大学出版会
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2008/04/21

復刊! 「宇宙船」 Vol.120

Amazon.co.jp で注文して買っちゃいました。「宇宙船イヤーブック2008」の付録つき。

宇宙船Vol.120 (ホビージャパンMOOK)
ホビージャパン
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休刊前は毎号買ってたわけじゃないんですが、最後に買ったのは Vol. 118 でした。119号はたぶん買い損ねたんでしょう。3年ぶりの復刊になるんでしょうか。

できれば、仮面ライダー電王やキューティーハニー THE LIVE をやってるリアルタイムの時期に復刊して欲しかった。もっともその分は付録のイヤーブックの方にまとめて載ってますけれども。

でも、1,800円はちょっと高いなぁ。紙質落としていいから、もっと安くして欲しい。

次号 Vol. 121 は2008年7月1日発売予定だそうです。

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2007/12/29

グイン・サーガ #118 『クリスタルの再会』

グイン・サーガ第118巻『クリスタルの再会』を読み終えました。前半は集中できずにだらだらと読んでいましたが、後半はかなりすっと読めました。

本編の感想を書くのは初めてかも知れません。グインの一言、「ひととは、記憶である」が結構気に入ったのでこうして感想を書く気になりました。

リンダとあっさり再会してしまったので、記憶が直ぐに戻るかと思いきや、やっぱりそうは問屋が卸さず。なかなか面白い展開でした。

それにしてもグインはこんなに饒舌だったろうかと、首をひねりながら読んでいました。とにかくグイン・サーガの登場人物たちはよくしゃべる。無駄なオシャベリと長い視覚的描写がなければ、半分くらいになるのではないかと…

グイン・サーガの面白さはそこのプロセスに有るのかもしれないので、ばっさり削ってはいけないのかもしれませんが。

そうそう、記憶の話でした。
仮面ライダー電王とシンクロニシティでしょうか。人とは記憶だというのが、なんか気に入っています。記憶を作るために日々暮らしているんだなぁと思ったり(^o^)

あとがきにも書かれているように、間奏という感じの束の間の戦士の休息ですが、重要なことも起こって、今後も目が離せません。

(西浦和駅前ドトールコーヒーショップにて、携帯より投稿)

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2007/12/05

『時砂の王』

小川一水さんの『時砂の王』をようやく読み終えました.ようやくというのは,オレに原因があるのであって,小説は一気に読めます.途中で論文査読などの作業が入ってしまったため,そちらが気になって,途中まで読んで中断していたのです.そうでなければ,とうの昔に読み終わっていたでしょう.ちゃんとした感想を書けるほど読み込んではいませんが,少しだけ紹介したいと思います.

長編がひとつでも二つでも作れるのではないかというような内容を,惜し気もなくほんの数ページの記述に納めて淡々と戦史を綴っていきます.ひと言で時間戦争ものと言い切ってしまうのは簡単ですが,敵性体の正体がわからないというところは,神林長平さんの『戦闘妖精雪風』にも似た雰囲気があります.しかし,時間を遡って人類を救済するという部分が完全に異なっています.

卑弥呼が登場し,物語の中心を担っていきます.メッセンジャー"O"(使いの王)と呼ばれる人間型の人工知性体が,人間性を得るところから始まりまり,人類をどのようにして守っていくのか,卑弥呼とどのようにして,何を想って戦うのかが全編を通して描かれています.

この物語のポイントは,なぜ魏志倭人伝の時代が舞台にならなければならなかったのかというところにあります.話は未来と過去を行き来しますが,Oの過ごした時間,敵性体との戦闘,何度も訪れる人類の滅び,人間のおろかさ,そして誠実さが物語を形作っていきます.

最後は畳み掛けるように結末に向かいますが,ここが少し物足りない感じがしました.それまでの物語の密度が濃かったように,最終章に向けての物語も同じ密度で進んでいきます.もう少し結末への道を伸ばして,書き込んでもよかったのではないかと思いました.

時砂の王 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-7)
時砂の王 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-7)


 


老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))
老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))

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2007/09/19

『リ・ジェネシス-感染-』

久しぶりに東野司さんの書籍を手にした.東野さんのファンなのだけれど,ミルキーピア物語シリーズ以来なので,かれこれ 10 年も経ってしまった.『赤い涙』は手元にあるが,『電脳セッション』が見当たらない.引越しを繰り返すうちに,どこかに紛れてしまったものか.これではファンとは言えないか...

『リ・ジェネシス-感染-』はテレビシリーズのノヴェライゼーション.既に DVD も出ている.オレは残念ながらテレビシリーズは未見.まったく前知識なしでこの本を読んだ.

リ・ジェネシス-感染- (扶桑社ミステリー ト 12-1)
東野 司(編著)
扶桑社 (2007/08/18)
売り上げランキング: 88317

バイオ・サスペンスとでも言えばいいのか,未知のウィルスとの戦いを描いたストーリー.DNA と RNA の違いなど,細部にわたって説明されているので,オレのようなバイオ系に無知な人間でも読めるようになっている.正直に書いてしまうと,書かれている生物学的な描写が正しいのかどうかはさっぱりわからなかった.そこに仮に嘘があってもオレは楽しくだまされたというわけだ.

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2007/02/12

グイン・サーガ The Comic

先日,このブログでグイン・サーガのコミックを紹介しましたが,オレの知人がかかわっていたのは,こっち↓の方でした.

グイン・サーガ―栗本薫THE COMIC
栗本 薫
ジャイブ
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まぁ,古いほうのがプロトタイプで新しいほうが書き下ろして作られているようですので,どっちも入手しておこうかと...

グイン・サーガ 1 (1)
グイン・サーガ 1 (1)
posted with amazlet on 07.02.09
栗本 薫 沢田 一
ジャイブ
売り上げランキング: 5979

ついでに,パンドラボックス...これはオレは入手済み

グイン・サーガ特別限定ボックス『PANDORA』
早川書房
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2007/02/09

闘王 - グイン・サーガ #112

グイン・サーガ第112巻「闘王」.久しぶりにグイン・サーガの感想.できるだけネタバレにならないように...

妖しい.「怪しい」ではなくて「妖しい」.最初っから.白のマーロール.後にスナフキンの魔剣が登場するのでしょうか.どうもグインらしくない戦い方です.記憶が無いからというのは言い訳にならず,過去にもっと恐ろしいモノとの闘いがあったはず.それがこの程度で翻弄されるグインではないだろうと思いながら読み始めました.

グインとマリウスがあんなことになったりして,その筋の皆様の妄想を掻き立てるようなシーンもあり,オジサンにとっては赤面することしきり.どうもこのタイスという場所は好きになれません.快楽の都というだけあって,自堕落な世界の描写も出てくるのですが,こういう部分はかなりナナメ読み.正直なところどうでもいいから早く脱出しろ!と思いながら読み進めていました.

スイランは漢(おとこ)気があるというのか,好人物.以前からそういう線での描写はありましたが,なかなか正体がわからず,うすうす気が付いても,いつばれるんだろうと思っていました.それが今回の巻で...とにかく,スイランはとことんいい奴ということで評価が上がりました.スーティーもおいしいところを持っていくし.

それにしてもグイン.早く記憶を取り戻せー,と思いつつも,リンダ姫に会うまでは少なくとも記憶はもどらんだろうなぁとここはあきらめるしかなく.しかし,所々でももう少し本筋に関係ないようなところで思い出せよ,とは思わないでもない.

結局,水神祭の大会で最強の戦士ガンダルと手合わせすることになるんだろうと思っていますが,そこにたどり着くまでにどんな苦難があることやら.

脱出についてのオレの予想は,おそらく水路がキーだろうと思っています.怪物のいる,迷路のような水路に入り込み,それでもグインの勘に頼って,切り進む.そこへ白のマーロールが現れて...ああ,早く次の巻が読みたい!

今回の巻は少しだらだら感があって,スピード感に欠けるので,グイン・サーガとしては星三つ★★★というところ.

残念ながら,Amazon.co.jp ↓ではまだ表紙の絵が見れません.丹野忍さんのイラストが表紙です.
【2007/02/11 追記】表紙の画像が公開されたようなので差し替えました.

闘王―グイン・サーガ 112
栗本 薫
早川書房
売り上げランキング: 27

ついでにコミックの方もご紹介.知人が少し係わったということで.
こちら↓も Amazon.co.jp の画像がまだありませんが,表紙は加藤直之さんの絵だそうです.

グイン・サーガ 1 (1)
グイン・サーガ 1 (1)
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栗本 薫 沢田 一
ジャイブ
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2007/01/06

情報セキュリティプログラミングにもお勧め

以前, 「Binary Hacks ―ハッカー秘伝のテクニック100選」 というブログ記事を書きましたが,やっと読み終わりました.そのときにも少しだけ書きましたが,セキュアプログラミングにもお勧めです.セキュアプログラミングのテクニックの部分だけで1章が割かれていて,そこだけでも実践したいものです.

これからレビュー記事を書きますが,品質の良いソフトウェア開発を目指す人は一読すると良いと思います.レビュー記事が掲載されたら,またご報告します.

リンク: V.S.A.: 「Binary Hacks ―ハッカー秘伝のテクニック100選」.

Binary Hacks ―ハッカー秘伝のテクニック100選
高林 哲 鵜飼 文敏 佐藤 祐介 浜地 慎一郎 首藤 一幸
オライリー・ジャパン
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2006/11/14

マルドゥック・ヴェロシティ

11月8日 Part1,11 月 15 日 Part 2,11月22日 Part3 と三週連続刊行の「マルドゥック・ヴェロシティ」.まずは Part 1 を買い,読み始めました.「マルドゥック・スクランブル」の前史のボイルドとウフコックの出会いから始まっています.「スクランブル」にも出てきた研究所が「ヴェロシティ」の方ではさらに克明に書かれていました.

まだすべて読み終わったわけではありませんが,かなり引き込まれました.エピソードが 100 から順番にカウントダウンして行きます.最後は 1 なのか,0 なのか.三巻目まで読むとすべてのカウントダウンが終わるようになっているのでしょうか.

ボイルドとウフコックの不安定な部分が二人の間をむしろ強くつないでいます.そのほかのキャラクターたちも様々な強い個性があり,これらが危機をどう乗り切っていくのか,楽しみです.

二冊目,三冊目も予約しました.

11 月 8 日発売.
マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉

冲方 丁
早川書房
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11 月 15 日発売予定.

マルドゥック・ヴェロシティ 2
冲方 丁
早川書房
売り上げランキング: 120

11月22日発売予定.

マルドゥック・ヴェロシティ 3
冲方 丁
早川書房
売り上げランキング: 212

----------------- 既刊本 -----------------

マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮
冲方 丁
早川書房
売り上げランキング: 4384

マルドゥック・スクランブル―The Second Combustion 燃焼
冲方 丁
早川書房
売り上げランキング: 8375

マルドゥック・スクランブル―The Third Exhaust 排気
冲方 丁
早川書房
売り上げランキング: 9529

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2006/06/30

「コラプシウム」感想その2

コラプシウム」二度目,読了しました.いや,もう面白かった.二回目でも新たな発見があったりしました.

「コラプシウム」感想その1.を書いてから,丸一ヶ月.いろいろと障害物があって,なかなか読み進めませんでしたが,ちびちびと十分に堪能させていただきました.困ったことに中途半端な物理の知識しかないので,出てくる用語がホンモノなのか,SFガジェットなのかが区別がつきません.こりゃもう,割り切って,「魔法」とおもって読むしかない!と決めた辺りから進み始めました.というようなことは「その1」でも書きましたね.

この小説は,未来から過去を振り返った話という体裁をとっています.そのため,ところどころに起こった現象の解説などがポンとはいってくるのですが,これがなんとも面白い部分に挿入されるので,読者を幻惑します.難しい議論がところどころにありますが,細かいところは付属書の方に回されたりしていますので,「魔法」と決めちゃったら,あまり気にせずに読んじゃうことです.

第一部で世界観の説明があります.ここで,主人公ド・トワジが堅物,偏屈というイメージで登場するのですが,事件を颯爽と(?)解決するところが素晴らしい.あまりにも素晴らしいので,なんかスカッと交わされた感じがします.難しい用語がいっぱいあって,なんだこりゃ,と煙にまかれながら,やっと第一部を読み終えたらこんなもんかい.という感じ.実は,この第一部は世界観を読者と共有するためのプロローグなんですね.第一部を読み終わると頭の中には,なんとなく世界観が出来上がっています.

そして第二部,第三部と進んでいくのですが,ここがまたワクワクさせてくれる.出てくる生物の形態が「オーマスターキャリバン」に出てくるような感じでした.どんでん返しに次ぐどんでん返し,適度なご都合主義.スペースオペラと見せかけて,女王タムラを救うために完全と立ち上がる騎士兼魔法使いド・トワジのファンタジーの話ですよこれは.最後まで気が抜けませんが,うれしい期待通りというのか...この歴史モノは続編あるんでしょうねぇと念を押したくなるような面白さでした.

さて,ロボット.オレはもう,「ロボット」が出てくるとメロメロです.それがどんなものであっても人間形のロボットがいるだけで,うれしくなります.そいでもって,その一体が...というわけですから,楽しくないわけがない.いやもう,なんか人工知能つきサメロボットが水の中で全く動けない状態から,泳ぎを覚えて,すいすいと泳ぎ始めるというシミュレーションの光景がダブりました.読んでない人にはなんのことかわからないでしょうけれど.

それから,一つ疑問に思っていたのはコラプシウムが立方体の格子だというところ.力の安定は最終的には三角面からなる正四面体のあつまりなんでは?とか思っていましたが,たぶん,位相の関係で 8 頂点にならざるを得ないんでしょうね.位相がなくなると三角形の泡になってバランスするのだろうかと...物理のことなどとんとわからずになんとなくそう解釈してなっとくしてます.いいんです,間違ってても.ハードSF考証をしようというのでもないかぎり,私のエンターテイメントの部分は,それで十分なんです.

ただ一つだけ納得できないものが.「非慣性」って...モノを簡単に動かせるのはいいとして,動いているものも簡単に止められる?このあたりがこんがらがってわけがわかんなくなってしまいました.一度動かしたものは動き続けない?ああ,わからん.レンズマン呼んでこい!って感じでした.

そんな疑問も吹っ飛ばして,この小説は面白い.物理がわかる人はもっと面白いんだろうなぁと,ちょっと悔しいけれど,物理なんか知らなくても読めます.ファンタジーです.面白いです.是非,一度,とにかく第二部まで読んでみてください.第一部で世界観をつかんで,第二部で面白さを楽しみ,第三部以降で,世界を味わってください.

いや,ほんと,はまります.

コラプシウム
コラプシウム
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ウィル マッカーシイ Wil McCarthy 嶋田 洋一
早川書房 (2006/03)

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2006/06/21

「パロへの長い道」 グイン・サーガ #108

Amazon から届きました.グイン・サーガ 108 巻「パロへの長い道」 .まだ,107 巻 も読了していないというのに(;_;)
(先日予告した「コラプシウム」もまだ...)

栗本薫さん,これ,終わらせる気が全くない感じ.

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2006/04/29

宇宙船 YEAR BOOK 2006

買っちゃいました.パラパラめくってみて,意外と見てるというか,やっぱり見てないというか.

昨年は体調もよろしくなく,ちゃんと見てた特撮はほとんどないなぁ...orz
こういう年こそ宇宙船の YEAR BOOK は役立つんですね.

OVA にはまったく手を出していないのでこちらは相変わらず不案内です.

前回 YEAR BOOK を買ったのは YEAR BOOK 2000 の時で,今見てみると,仮面ライダークウガやタイムレンジャー,ウルトラマンガイアという年でした.ウルトラセブン 1999 の時でもありましたが,これは見てません.

「東映ヒロインMAX Vol.3」にも心を動かされましたけど,とりあえずパスしました.

ついでですが,よがちゃんの東洋亭でもとりあげていた「コラプシウム」をやっと買いました.ついでで取り上げるのは翻訳した嶋田洋一さんに申し訳ないんですが,いずれ読み終わったら感想などを書きましょう.遅読なので,しばらくかかるかと.
よーいちさん,このブログ読んでくれてるかなぁ...

宇宙船 YEAR BOOK 2006